My Photo
無料ブログはココログ

楽天


« 四貫島 その一 | Main | 四貫島 その三 »

October 24, 2016

四貫島 その二

引き続き四貫島から梅香を歩きます。

K1610191

四貫島にあった金巾製織株式曾社が明治39年に大阪紡績と合併し、更に大正3年、大阪紡績と三重紡績が合併して東洋紡績株式会社(現、東洋紡株式会社)となった。東洋紡績四貫島工場は、朝日2丁目の昇陽高校(中高一貫校、元は淀之水高等学校という女子校)あたりにあり、朝日橋詰から千鳥橋、北側は正蓮寺川迄全部が東洋紡績の工場であったという。なお、此花区には他に東洋紡績四貫島工場から約1km離れた場所の此花区伝法六丁目に浪華紡績の工場があった(後に東洋紡績西成工場となる)。

K1610192

欄干コレクション(σ・∀・)σ

K1610193

スナックやラウンジが並ぶ通り。

K1610194

阪神なんば線の千鳥橋駅を中心とした四貫島界隈は、大阪北港の工業地帯に隣接し、紡績や硝子、造船などの操業が明治初期に始まる。昭和初頭から戦時にかけて造船、鉄鋼など重工業を中心とする臨海工業地帯に隣接した地域として発展してきた。千鳥橋界隈は5,6軒の映画館も有した一大歓楽街として発展し活気に満ちた街であったという。
(参考:非常時の少年たち(2) 映画『僕らの弟』をめぐって 米田米男)

K1610195

四貫島界隈は工場街で周りには労働者の住宅街が広がっている。空にはいつも煤煙に覆われていた。四貫島にも朝日橋下流に寄せ場(日雇労働力の売買行為がまとまっておこなわれる場所)があった。労働者の生活・労働状況は、おおむね過酷であることが多かった。職工・プロレタリアの労働者街の中には貧民窟・スラムとも呼ばれる地区もあったと思われる。
吉田源治郎と賀川豊彦は大正14年10月1日に「日本労働者伝道会社・四貫島セツルメント」の看板を掲げ四貫島セツルメントを設立、隣保事業に取り組んでいる。また、さかのぼること大正4年5月に地元の篤志家・廣岡菊松によって四貫島文徳町10番地(現四貫島2丁目)に大阪暁明館という工場労働者のための宿泊施設が開設されたが、昭和初期に関西学院学生奉仕団に経営移管されてからセツルメント化した。現在は西九条で病院として運営されている。

※隣保事業(セツルメント):宗教家や学生が、労働者街やスラムに定住して、住民との人格的接触を図りながら、医療・教育・保育・授産などの活動を行い、地域の福祉をはかる社会事業。

K1610196

あさがおがまだ綺麗に咲いている。

K1610197

錦荘(梅香)。この界隈は古い文化住宅や○○荘というアパートが多い。

「大阪湾岸の此花区は、高度成長期に重工業を中心とした臨海工業地帯として栄え、梅香、四貫島地区は労働者らの住宅街だった。しかし、その後の景気低迷で、企業の撤退や移転などに伴って労働者が離れていって人口が減少。アパートや工場などの空き家も増えていったという。」
(参考:産経ニュースWEST 2012.11.23 [関西の議論])

工場の労働者の住宅地も、近年は工場の地方や海外への移転や、少子高齢化が進み、空き家も増えて、かつての活気を失いつつある。その空き部屋や空き地の有効な活用方法として、アーティストやデザイナーなどの活動を志すクリエーターに、アトリエや住居となるアパートには風呂がないなど条件は悪いが安い家賃で貸して、若いクリエーターたちを集結させようという取り組みが行なわれている。

K1610198

此花住吉商店会にある公設住吉市場。
中は真っ暗ですが営業している店があるみたい。

M1610191

近寄って看板を良くみてみると「宮居荘」と書いてある。このあたりが宮居町であったのだろうか。「宮居町」は住吉神社の所在地であることから町名が付けられたとのこと。

M1610192

北港通沿いの古ぼけた建物。

M1610193

水色に塗られているのが印象的。

M1610194

こういう何気無い細い通りが好き。

M1610195

紡績工場の女工さんたちの労働條件や寄宿舎での生活環境は過酷、悲惨であった。東洋紡績四貫島工場から少し離れたところで正連寺川のただ中にあった女工の寄宿舎(女子寄宿舎)が「奴隷島」とも呼ばれていた時代である。
(参考:神戸経済研究所の公式ブログ 2009.01.17 田野登著「水都大阪の民族誌」を読む)

男工さんに欺されて、私娼という倫落の淵に陥ち行くものもあったという。
「大正5年中住吉署に検挙せられたる密淫売婦108名に就き、その私娼となる以前の職業を調査したる処聞くに、総員中57名、即ち5割強は紡績女工にして、他は待合雇女2,仲居1,其の他46名なりしと」
(参考:「救済研究」第5巻12号大正6年12月 紡績女工の寄宿舎-大阪毎日新聞記者 村嶋歸之)

M1610196

このあたりにスナック、ラウンジ、バーが多いのは、やはり昔私娼窟があったという名残りなんですかねー。

M1610197

地図をみながらとはいえ自分が今どこを歩いているのか突然見失い同じところをぐるぐる歩いているのに気づく(>ω<)

M1610198

またもや細い路地に吸い込まれる(´∀`)

« 四貫島 その一 | Main | 四貫島 その三 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32300/64392628

Listed below are links to weblogs that reference 四貫島 その二:

« 四貫島 その一 | Main | 四貫島 その三 »

October 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

アヒルちゃん