西成徜徉記(56)
カメラ出すの大丈夫かなと用心しながら撮影していたが、朝一早くに来たこともあり掃除のおばちゃんがいるぐらいで問題なかった。防犯カメラは至る所に設置されているし交番もあるし、逆に治安は悪くない。
山王、飛田周辺は下町の風情や情緒が今なお残っている文化遺産的存在と言える。
インバウンド効果で訪日外国人客が増え心斎橋筋商店街、戎橋商店街、新世界、黒門市場とどこへ行っても中国人観光客だらけ。飛田新地にも中国人をはじめ訪日外国人観光客が大挙押し寄せているという。井上理津子氏、杉坂圭介氏、西本裕隆氏らの「飛田」に関する本が相次いで出版されたことをきっかけに、テレビ番組で取り上げられるなど、観光名所化が著しく、この10年だけでも様変わりした感がする。
飛田新地に隣接する北西角のブロックにある細い路地。
奥には民泊の看板も見える。
薄緑色が残る面格子とかもあり風情のある路地です。
日よけと格子の上のくり抜いた飾りがあるお家。
奥に延命地蔵尊・白龍大明神が鎮座し、その後ろには飛田の壁が建っている。
二階の肘掛欄干がいい感じ。
飛田本通商店街に戻りタバコ屋さん。
ここでアーケード商店街は終わり大門跡とは目と鼻の先です。
旧飛田遊郭大門跡。
左下に説明板があったのでそれを記しておきます。
明治四十五年の火災によって廃止となった難波新地の遊郭の代替地として、飛田遊郭は大正七年に開郭しました。
飛田大門は、開郭当時から飛田遊郭の玄関口として機能していました。
そして、昭十二年には遊客数が松島新地を上回りました。昭和二十年には太平洋戦争で大門通より南側の東の一部と西部を消失しましたが、大門は消失を免れました。
その後、昭和三十三年に飛田遊郭は廃止となりましたが、飛田大門は当時の面影を伝えるものとして、現在も地域の人々に親しまれています。
平成十七年十二月吉日
旧飛田遊郭大門跡
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